
Yanko(ヤンコ)
ブランド・生産国:スペイン
創業年 :1861年
価格帯 :5~7万円
有名モデルや木型:ローファー、ブーツ
ヤンコはスペインの伝統あるシューズブランド
ヤンコ(YANKO)はホセ・アルバラデホ氏が創立したスペインの伝統あるシューズブランドです。
ヤンコを手掛けるアルバラデホ家は、スペインのマヨルカ島で120年以上も靴作りに携わってきました。ホセ・アルバラデホ氏が1961年に立ち上げたのがヤンコです。企画・デザイン・製造・販売まで自社で一貫して行い、底材やラストも自社生産という徹底ぶりから、ヤンコの靴作りに対する情熱が感じられます。
グッドイヤーウェルト製法を得意とするヤンコ
ヤンコが得意とするグッドイヤーウェルト製法は、二重の底縫いを行い、底の交換が容易で足への馴染みも良いのが特徴です。この製法は米国が発祥ですが、ヤンコのグッドイヤーウェルト製法は、米国のものにも引けを取らない出来であると評価されています。
たゆまぬ企業努力と熟練した技術で靴作りに挑み続けてきたヤンコは、スペインのビスポーク靴のレベルを飛躍的に高めたともいわれています。
ヤンコと言えば「ヨークソール」
ヤンコの「ヨークソール」は「複合ソール」の代表格です。「複合ソール」は前の半分がラバーで後ろ半分がレザーのソールを指し、ヤンコと言えばヨークソールというほどに定番となっています。
ヤンコでは、あらかじめラバーソールに二段階の厚みを持たせ、土踏まずよりも後ろ側にレザーソールを組み込むことで厚みを均一化させています。こうすることで、ラバーソールの耐久性・耐水性とレザーソールの通気性を併せ持つ非常に機能的なソールでありながら、見た目にもスマートなデザインを実現しているのです。
ヤンコの歴史
1890年、スペインのマヨルカ島でアルバラデホ家が同族企業として靴の製造を開始。20世紀中頃まで「Sanson’s」というブランドを運営。
1961年、ホセ・アルバラデホが高級靴ブランド「ヤンコ」を創立。1980年代には100万足の靴を生産。ヨーロッパ最大手クラスのシューメーカーに成長。
革靴ブランド辞典より引用
ブランドのはじまり
1961年、ホセ・アルバラデホがスペインのマヨルカにて[]「ヤンコ」創業。
ヤンコについて
ヤンコはスペインの高級シューズブランド。
主にグッドイヤーウェルト製法を採用しており、機能性にも定評がある。
創業者であるホセ・アルバラデホの家系(アルバラデホ家)は、スペインのマヨルカにて、19世紀から同族企業としてハンドメイド靴の製造を続けるメーカーだった。20世紀上旬にはスペイン国内で靴メーカーとしての地位を確立。20世紀中ごろまで「Sanson’s」というブランドを運営していた。スペインには、ロエベに代表されるブランドがあるように、もともと欧州の中でも革靴の製造が盛んであったというバックグラウンドも持っている。
20世紀半ばには、一時、戦争、内乱の影響を受け工場を閉鎖した時期もあったが再興。その中でもホセは、1961年、高級靴ブランド、ヤンコ(YANKO)を創立。企画、デザイン、製造、販売の一貫性を導入、底材・木型も自社生産で行っている。これらの努力により生産性を飛躍的に向上。また、スペインのビスポーク靴のレベルを飛躍的に高めたとも言われている。特徴はイギリス靴のようなクラシカルなスタイルで、コバの張り出しを出来る限り抑えている。
80年代には100万足の靴を生産、一族の靴製造のビジネスを飛躍的に成長させている。クオリティが高いのにも関わらず値段がリーズナブルな点も特徴で、スペイン及びヨーロッパにおいて最大手クラスの皮革製靴企業となっている。
なお、創業者のホセ・アルバラデホは90年代後半にヤンコを離れ、ブランド「カルミナ」を創業している。
2002年、東京、神宮前に直営店をオープンしたが2010年に閉店。現在、日本での展開はセレクトショップや一部百貨店に限られている。
ファッションプレスより引用