
Walker&Gunn(ウォーカー&ガン)
ブランド・生産国:イギリス
創業年 :1919年
価格帯 :10万円~12万円
■ 現代に蘇る、英国メイドのカントリーシューズ
今から約90年前のこと、ノーザンプトンに創業したウォーカー&ガン。
19世紀初頭、貴族のためのビスポーク作りから、産業革命後の機械化導入による
量産型への変化期を迎え盛栄を極めた英国の靴作り。
やがてそれは第二次世界大戦の後、大量生産型の時代へ。
革新的且つ合理的な製法の影に伝統的な精神を守るウォーカー&ガンの靴作りは
駆逐され、一時はその火を消す危機を迎えます。
しかし、現代のクラシカルな靴が再評価を受ける中、ウィリアムとアーサーという
進取の気性に富んだ地元有志により、2009年、新生ウォーカー&ガンは再び歩みを進めたのです。
可能なまでに追求された品質とクオリティは然る事ながら、緊緊と伝わる真摯な
佇まい。そして、未来へ繋いでいくという精鋭たちの情熱は、
名門の新たな歴史に豊かな深みを与えていくに違いありません。
■ 無骨な作りを実現する製法
カントリーコレクションはノルウィージャンウエルト製法で製作されています。
インソールに加工を施し、そのインソールとウェルト、アッパーをすくい縫いしたものを、本底へ出し縫いするという非常に手間のかかるものです。
仕上がりのステッチが無骨な印象を与えますが、それも防寒性、
耐久性のためにもたらされたノルウィージャンウェルテッド製法の機能美です。
■ 素材-革
アメリカ シカゴにあるホーウィン社製のハンツマンレザーを使用。
ホーウィン社創業以来、昔と変わらぬ手法で作られ、狩猟用ブーツ、魚釣り用ブーツ、
銃猟用ブーツに用いられています。
肉面(ぼそぼそした繊維質な面)の革の繊維をワックスで寝かしつけ、
別名 Waxed Flesh or French Waxed Calfとも呼ばれます。
その昔、ホーウィン社が海兵のためのブーツにクロムエクセルという
油分をたっぷりと含んだ撥水・防水性に富んだ革を開発しました。
しかし海兵たちはさらに防水性を上げるために
自分たちで重くワックスを塗り込んだそうです。
そこからヒントを得て作られたのがこのハンツマンレザーです。
アッパーレザーはザラザラで、仕上げが終わっていない感じに見え、
防水のためオイルとワックスが塗られています。
履くほどに革本来の持つ雰囲気を表現してくれる素材です。
■ ソール
カントリーコレクションのソールには、100年以上の製造経験を持つ
英国ハルボロラバー社製のコマンドラバーソールが使われています。
柔らかく擦り減りにくい、グリップ力に優れたソールで、ハンツマンレザーとの
相性も抜群です。