
Tod's(トッズ)
ブランド・生産国:イタリア
創業年 :1920年
価格帯 :7~15万円
有名モデルや木型:ドライビングシューズ、ローファー、サンダル
品質とデザインを追求し続けるブランド、トッズ
トッズ(TOD’S)は靴やバッグを扱うブランドとして、1979年に誕生しました。イタリアのシューズメーカーだったEMA社がトッズの前身で、後にトッズに社名を変更しています。トッズの靴は品質の高さと履きやすさ、エレガントなデザインですぐに支持を集め、現在もファンを増やしています。シャロン・ストーンやデンゼル・ワシントンといったハリウッドスターもトッズの靴の愛用者と言われています。
綿密な工程を踏んで作られる、トッズの靴
トッズの靴は、非常に多い工程を経て商品として届けられます。その工程の数は、多いものでは120以上になるそうです。そして、職人による手作りの製法を生かしつつ、工業ラインを組み立てることで、靴の効率的な製造を可能にしました。
トッズといえば、スタイリッシュなデザインでも有名です。正統派で機能性を損なわないのにエレガントでモダンなデザインのシューズは、イタリアだけでなく世界中で人気を得ています。トッズはそのデザインが認められ、以前は「カルバン・クライン(Calvin Klein)」や「クリスチャン・ラクロワ(Christian
Lacroix)」などのブランドとライセンス契約を結び、靴を供給していました。現在では、他のブランドに供給することは特別な例外を除いてはなく、トッズのみに集中して展開を行っています。
トッズのドライビングシューズ
靴底に滑りにくいラバーの突起があるトッズの靴は、車を運転するためのドライビングシューズとして最適です。また、かかとにラバーが付いているので、アクセルやブレーキを踏む際にかかとが擦り減ることもありません。
トッズのドライビングシューズの中でも、ソールに100個以上のラバー・ペブルをはめ込んだ「ゴンミーノ・モカシン」は非常に人気がある靴です。トッズのゴンミーノ・モカシンは、1979年に発売されたモカシンが元になっており、発売されるや絶大な人気を集めました。ゴンミーノ・モカシンに使用されたラバー・ペブルは、他のトッズの靴やバックにも取り入れられ、トッズの象徴となりました。また、ラバー・ペブルは滑り止めだけでなく、側面や角の補強としても優れています。
トッズブランドの中ではゴンミーノ・モカシンの他に、ローファーやデッキシューズなどもドライビングシューズとして人気があります。
トッズの歴史
1920年代、イタリアのデラ・ヴァレという靴屋で「トッズ」と呼ばれる製品を作り始める。
1979年、靴メーカーであったEMA社(後のシューズメーカー「トッズ」)が133個のゴム突起を底につけたモカシンを発売。
1997年、バッグの製造をスタート。また、日本で初めて、新宿伊勢丹にトッズのショップがオープン。
2001年、「フェラーリ」とのコラボレーション、「トッズ・フォー・フェラーリ」を展開。
2005年、マイケル・ロバーツの作品をプリントした靴を発表。
2006年、デレク・ラムがトッズのクリエイティブディレクターに就任。
2012年、デレク・ラムの辞任を発表。
革靴ブランド辞典より引用
ブランドのはじまり
1979年、ブランドとしてのトッズがスタート。
トッズについて
トッズ(TOD’S)はイタリアの高級ファッションブランド。メインアイテムとしては、靴、バッグが人気だが、ミラノ・ファッション・ウィークに参加、ウェアも含めてトータルで展開している。
イタリアのデッラ・ヴァッレ(Della Valle)家が、1920年代にシューズの製造をスタート。徐々にビジネスを拡大。現在でもDella Valle家のファミリー企業となっている。もともとDella Valle家の経営するEMA社という社名だったが、トッズに社名変更している。
1979年、底に133個のゴム突起を付けた1枚革のモカシンを売り出す。これは非常に軽快でフィット感のあるもので、ヨーロッパを中心に支持を集める。これがブランド「トッズ」としてのスタートとなった。
トッズの靴の特徴は、多くの工程を経て生産される。多いものでそれは120の工程を要する。品質のチェック、サンプルを実際履いてもらい、それが履き心地の良いものかなど、チェックを繰り返す。トッズグループの成功の要因の一つに、手作りの職人的な手法をキープしつつ、より効率的に生産ラインを組み立てたことが上げられる。
靴、バッグともに、基本的にトッズのコレクションは正統派で、機能性とそれを失わないレベルのモダンなデザインが特徴。アズディン アライア、ジャンフランコ フェレ、クリスチャン ラクロワ、ロメオ ジリ、カルバン クラインなどとライセンス契約を結び靴を供給していたこともあったが、現在は特別な例外を除いて、トッズのブランドに集中してデザインを展開している。
1997年、バッグのラインをスタート。日本では97年、新宿の伊勢丹に始めてショップをオープン。3日間で400足以上のの靴が売れた。事業を順調に拡大し、現在はホーガン(HOGAN)やフェイ(Fay)もグループに加えている。
2001年、自動車で有名なフェラーリとコラボレーションで「トッズ・フォー・フェラーリ」というプロジェクト行った。2004年には、表参道に、けやきの樹をモチーフにした世界最大級のブティックをオープンした。2005年、ヴィジュアルアーティストのマイケル・ロバーツとコラボで彼の作品をプリントしたウエッジソールの靴などを発表。
2006年、デレク ラムがクリエイティブディレクターに就任。ラムは靴やバッグのデザインはもちろん、トッズでは初めてとなるプレタポルテの部門を、2006S/Sから立ち上げている。(また、デレク ラムもトッズと契約し、自身のブランドでアクセサリーラインを立ち上げた。)
2012年9月までの契約でデレク ラムの辞任を発表。2013年、ウィメンズコレクションの新クリエイティブディレクターにアレッサンドラ・ファッキネッティ(Alessandra Facchinetti)を起用することを発表。2016年5月、クリエイティブディレクターのアレッサンドラ・ファッキネッティが同職を辞任。メンズ コレクション クリエイティブ・ディレクターのアンドレア・インコントリが退任。
2019年、クリエイティブ・ディレクターにヴァルター・キアッポーニ(WALTER CHIAPPONI )が就任。
また、トッズグループ(Della Valle家)は2007年、エルザ スキャパレリを買収して傘下に抱えている。
トッズのデザイナープロフィール
ヴァルター・キアッポーニは、1978年 ミラノ生まれ。ヨーロッパ・デザイン学院で学んだ後、1990年代後期にファッション界にデビュー。パリのジバンシィでの在籍期間を経て、2007年にイタリアに戻りヴァレンティノ、グッチ、ミュウミュウ、ボッテガ・ヴェネタなどのブランドでキャリアを積んだ。
ファッションプレスより引用