
SCOTCH GRAIN(スコッチグレイン)
ブランド・生産国:日本
創業年 :1964年
価格帯 :3-5万円
有名モデルや木型:シャインオアレイン、ローファー
Made in Japan という品質。
スコッチグレインは妥協を知らない。
1964年に創業して以来、生活の中で必需品である靴に、
お客様の期待を超える品質と履き心地を追求し続け、
東京(墨田区)の自社工場で一貫生産を行いながら、
誠実に取り組んでおります。
自社のブランド「スコッチグレイン」のみを製造、
そして販売しております。
「製法」ですが「グッドイヤー製法」という、
履けば履くほど足に馴染む、履き心地を重視した製法で、
職人の高い技術が必要となります。
一人で一足仕上げる職人とは違い、流れ作業となっておりますので、
各工程をチームで受け持ち、全員同じ仕事ができるよう、
職人を教育し商品のクオリティーが均一になるように生産管理しております。
さらに、製法の良さでもある、
靴底を新たなものに付け替える修理が可能で、
メンテナンスを続けながら、大切に長く愛用することもできます。
以上のように、弊社は製造と販売に妥協することなく努力と追求を続け、
「スコッチグレイン」のブランディングに努めています。
株式会社ヒロカワ製靴
木型
Last
木型は、長年蓄積されたお客様の膨大なデータをもとに、自社で削って開発しています。伝統を守りながら、直営店におけるお客様の変化を、時代に合わせて正確に表現しています。
カラフルな木型は、生産効率を上げるために、サイズごと分類されています。歩行時の快適さは、履き心地を追求した結果、重心の移動による力の掛かり方を探求した木型の接地面(底面)の独特の“ひねり”から来ています。
中物
Nakamono
本底と中底の間に入れる中物は、隙間を埋める役目をしながら衝撃を吸収するクッション材になり、劣化しにくいEVA製の6mm厚硬質スポンジを入れることで、反発性を維持しています。
シャンク
Shank
オリジナルのプラスチック製シャンクを選ぶことで、強度以外にも軽量化や、ほど良いしなり具合を生み出し、体重が掛かった際の靴本体を支えて歩行を助けます。さらに固定し密着性を高めて支えるために、スポンジを挟んでいます。シャンクは、スコッチグレインの形状にあった素材をオリジナルで開発しました。
甲革
Upper
人間の皮膚が一人一人違うように、動物の皮を加工した革も、1枚1枚異なっています。「個体差」と呼ばれるこの違いは、革の個性と言えます。さらに、生きて活動をしていた牛の表皮から作られる革は、それぞれに趣が異なっているのが普通です。それぞれの個体が持つ自然素材ならではの肌目や個性を楽しんでいただきたいと考えています。
スコッチグレインでは、これらの革の個性を踏まえた上で、革を1枚1枚、自社でもう一度検品して、商品にふさわしい等級を自社製品のグレードごとに選別しています。生産地は、フランスやドイツ、イタリアなどのヨーロッパ諸国から日本・姫路に至るまで使用しています。革には天然素材からなる、特徴的な血管の跡(血筋)や成長のシワ(トラ)、ケガの跡傷、虫刺され跡などあるため、裁断士自身の手で品質、適所をあてがいながら、取り都合も考え革を裁断します。この独自の選別基準がスコッチグレインのこだわりです。商品ごとに無駄なく使用することで、コストを削減し価格の維持につなげています。
裏革
Lining leather
足にも直接触れる裏革には、汗の吸収と乾きを良くするため素上げ調の革を使用することで、快適な履き心地と馴染むようにしています。
素材は牛にこだわり、耐久性はもちろん、木型のラインをより正確に成形し足を包み込む利点を重視しています。
裏革には甲部にパンチングを施しているので、通気性が良くなり、木型の内側が伸び密着性が良くなっています。
本底
Sole Leather
イタリア・サンタクローチェのCMC社と年間契約し、直接取引をしています。世界第2位の生産量で市場での流通量が多く、世界の著名ブランドとも取引を行っているタンニン鞣しのベンズタンナーです。厚みや繊維の強さで定評のある、北欧やドイツなどの雄牛を使用しています。
また自社で、繊維密度、厚み、キズ、硬度など、革の品質状態を確認しながら加工することで、品質を維持。そして、体重差による摩耗や歩行の快適さ・履き心地を考慮して、サイズ別に厚みを変えています。
中底
Insole Leather
中底にも本底同様に、イタリアCMC社の革を使用しています。タンニン鞣しの革は、体と環境に優しく、革の表面をバフ加工することで、汗の吸水速乾性に優れ快適な履き心地を提供します。そして履き込むことで足型に沈み込み、更に履き馴染みが生まれ、中底の材料にとても適しています。
また本底同様に、自社で革の状態を確認しながら加工することで、品質維持・向上・コスト軽減を図っています。
公式サイトより引用
職人気質を貫いてきたスコッチグレイン
スコッチグレイン(SCOTCH GRAIN)は日本のシューズメーカー「ヒロカワ製靴」が1978年にスタートした、同社のオリジナルブランドです。
「スコッチグレイン」というブランド名は、スコットランド伝統の「スコッチグレイン」という穀物模様の革の名前に由来しています。ブランド名には英国の伝統を継承したいという思いが込められており、デザインの一部にもこの穀物模様が用いられています。
東京の墨田区にある工場では、日本の熟練職人たちが一貫生産で靴作りを行っています。
グッドイヤーウェルト製法で作られるスコッチグレイン
スコッチグレインの靴は170の工程を要する英国伝統のグッドイヤーウェルト製法で作られています。工程数もパーツ数も多く、熟練の技術と多くの時間を要する製法です。
仕上がるまでに手間は掛かりますが、この製法で作られたスコッチグレインの靴は履き込むほどに足に馴染み、ソール交換もできるため、長く履くことができます。
素材や木型に表れるスコッチグレインの生真面目さ
スコッチグレインは革の質にも定評のあるブランドです。海外から上質な革を買い付け、スコッチグレイン独自の基準で検品や等級分けを行っています。
また、スコッチグレインで使用される木型は日本人の足に合うように、そして時代の変化にも合うように、考えぬかれた末に削り出されています。創業時からの木型のストックは、約1万足分にも及ぶそうです。
スコッチグレインの歴史
1964年、東京・台東区で「ヒロカワ製靴」を創業。創業者は廣川悟朗氏。
1978年、ヒロカワ製靴のオリジナルブランド「スコッチグレイン」がスタート。
革靴ブランド辞典より引用