
J.M.Weston(ジェイエム・ウエストン)
ブランド・生産国:フランス
創業年 :1891年
価格帯 :9~15万円
有名モデルや木型:ゴルフ、ローファー、サイドゴアブーツ
アイコンズ
「1966年には誰もがウエストンの<モックス>を履いてた。 ドラックストアにたむろする反抗的な若者たちが始めた大流行があるとしたら、これだ。」 ーフランソワ・アルマネ「好きと言えるまでの恋愛猶予 —ローファーのこと」
ハントダービーシューズなどに使われるノルヴェジアンスティッチやゴルフのエプロンに使用されるファインスティッチシームなど、ジェイエムウエストンは今日まで伝統的なノウハウを絶えさせることなく継承しています。狩猟、ゴルフ、乗馬用など屋外のスポーツを想定して生まれたいくつかのモデルも、現代の生活に完全に溶け込み、時がたっても廃れない永遠のクラッシックを生みました。
いくつかの伝説とともにブランドのアイコンとなったモデルがいくつか存在します。例えばゴルフダービーシューズは、伝説的なゴルファー兄弟であるオーブリーとパーシー・ブーマーにインスピレーションを得たものです。彼らは常にジェイエムウエストンの靴でプレーをしていました。そしてジェイエムウエストンの歴史に欠かすことができないローファーは、世代を超えてに受け入れられる文化的モデル。「ドラッグストアギャング」世代の象徴であるローファーは、フランスの財産としてその歴史に深く刻まれています。
French Style
フレンチスタイル
「私がスタイルと呼ぶのは、狙いを定め、素早く鋭く撃つ、そのやり方である」 ーJEAN COCTEAU
名前は英国のような響きをもっていますが、ジェイエムウエストンが描き出すのはフレンチ・エレガンスです。パリジャンのスタイルは、対照的な要素から生まれるバランスがすべて。偉大なクラシックには貴族の退廃的なロックを、上品な素材には野性的なエッセンスを、スエードにはボックスカーフ、カシミアにはデニム、パーフォレーションで飾り立てたウイングチップにはローファー・・。コードを読み解いたら、正確かつ軽やかに足取りをくらます、これがフレンチエレガンスの世界なのです。相対するもの、斬新な組み合わせ、異なる時代を巧みに操ること。厳格さと理想、現実と大胆さを混ぜ合わせ、クラシックスタイルに新たなエスプリと魅力を吹き込むこと。これこそが、アイコンシューズであるローファーが映し出すメゾンの手法なのです。
Timeless Piece
タイムレスなスタイル
時代を超えるタイムレスピース ー Artist Invitation
アイコンモデルは時代を超えて進化してきました。ジェイエムウエストンは定期的に国内外で活躍するアーティストを招待し、メゾンの伝統的なスタイルに独自の解釈を加え進化させていくユニークなコレクションを創り出しています。このインヴィテーションプログラムでは日常履くシューズに限らず、文化的プロジェクトや分類できない作品を具現化しています。アーティストへのオーダーはただひとつ。ジェイエムウエストンの<エスプリ>を表現すること。時代を超えて刻まれるメゾンのエレガンスはここから始まるのです。
公式サイトより引用
フランスの名門、ジェイエムウエストン
ジェイエムウエストン(J.M. WESTON)はフランスの老舗シューズメーカー。特徴は、素材、作り、履き心地のすべてを徹底的に追求していることです。丸みを帯びたそのフォルムは、ひと目でジェイエムウエストンとわかるほど個性的です。
「10年履ける靴作り」とは、創業時から変わらないジェイエムウエストンの信条です。
フレンチトラッドの代表として、ジェイエムウエストンは今も多くの人から愛されています。
ジェイエムウエストンだけのタンナー工場
タンナーという言葉を耳にしたことはあるでしょうか。
革に詳しい方であればご存知かと思いますが、これは職業の名前です。では具体的にどんな仕事をしているかというと、原材料の「皮」を加工して、「革」にする仕事をしています。
ジェイエムウエストンはタンナー工場を自社で所有しています。世界中の靴メーカーの中で、自社でタンナーを抱えているのはジェイエムウエストンとレッド・ウィング(RED WING)の2社くらいです。これは非常にレアなケースだと言えます。
レッド・ウィングは主にアッパー(靴の甲に用いる革)を生産していますが、ジェイエムウエストンはソール、アッパー共に、自社で生産しています。
つまり、それだけ靴に特化したレザーの研究・開発に力を注ぐことができるというわけです。
ジェイエムウエストンの自慢はサイズ&ウィズ展開
ジェイエムウエストンは靴を履く人を想定し、フィッティングにも力を入れています。
サイズは4ミリメートルピッチで揃え、ウィズ(「ワイド」や「スリム」といった足囲)も数段階、ジェイエムウエストン人気の「ローファー」に関しては6段階も揃えています。
これは他社ではありえないサイズ&ウィズ展開でしょう。様々なバリエーションを可能にしているのは、ジェイエムウエストンが独自に考案したフィッティング理論です。こうしたサイズの豊富さも、ジェイエムウエストンが世界で親しまれる要因になっているのでしょう。
ジェイエムウエストンが求めたミッシェル・ペリーの役割
ジェイエムウエストンは100年を超える歴史を持ったブランドです。今でも150以上の工程を、熟練した職人が手作業で行っています。それだけ長い歴史があると肩書きに甘んじたくなりそうなものですが、ジェイエムウエストンは時代に新しい風を送り続けています。
ジェイエムウエストンは、2001年、新たなデザイナーとしてミッシェル・ペリーを招きました。彼はシューズのコレクションデザイナーとして20年以上の経歴を持っています。自身の名前を冠したブランド「ミッシェルペリー(MICHEL PERRY)」は、女性らしいカラフルなデザインのレディースシューズを世に出してきました。
これまでに培ってきた伝統を大切にしながらも、ファッションとしてモダンなテイストをプラスしていくということが、ジェイエムウエストンがミッシェル・ペリーに求めた最大の役割でした。
ジェイエムウエストンの歴史
1891年、エドゥアール・ブランシャール氏がフランス・パリ近郊のリモージュにブランシャール社を創業したのが、シューズメーカー「ジェイエムウエストン」の歴史の始まり。
当初は機械での大量生産を行っていたが、留学の際にグッドイヤー・ウェルト製法を研究していた息子・ユージェーヌ氏の帰国後、機械と職人の仕事を組み合わせた生産ラインを考案。これがジェイエムウエストンの礎になる。
1922年、パリに直営の1号店をオープンし、「ジェイエムウエストン」に改名。その10年後、現在のジェイエムウエストン本店であるシャンゼリゼ通り店をオープン。
2001年、著名な靴デザイナー、ミッシェル・ペリーを招き、伝統とモダンを組み合わせたデザインをラインナップに加える。
革靴ブランド辞典より引用
ブランドのはじまり
1891年、エドワール・ブランシャールがジェイエムウエストンを創業。
ジェイエムウエストンについて
ジェイエムウエストンはフランスの靴ブランド。
フレンチトラッドの代表的な靴ブランドで、機能性が高く、長時間履くことができる。グッドイヤーウェルト製法を採用。オリジナルのゴムソールや分厚いダブルソールを使用する。「超低適植物性革なめし」と言われる伝統的な革なめしの工程を持っている。リモージュにあるジェイエムウエストンの工場では、約170名の職人が在籍している。
ジェイエムウエストンの沿革・歴史
1891年、フランスでエドワール・ブランシャールが創業しており、100年以上の歴史を持つ。創業者の息子がアメリカに留学した際に習得した、グッドイヤーウェルト製法を採用している。27年、パリにブティックを開く。
2001年に、レディースシューズのデザイナーでフェミニンな靴で有名な、ミッシェル・ペリーがデザイナーに就任。ペリーが加わったことで、伝統を考慮しつつ、よりモダンなコレクションを多く展開する。留意すべき点としてはペリーが自身のデザインを持ち込んでいない点で、基本的には過去のモデルを使用し、アレンジを加えているイメージ。ペリーのコンセプトを取り入れたラインは、「グラフィック」など数点ある。
2018年、ミッシェル・ペリーに代わって、ガリエラ宮パリ市立モード美術館の元館長であるオリヴィエ・サイヤール(Olivier Saillard)が新アーティスティックディレクターに就任。アーティスティックディレクションおよびイメージ、カルチャーディレクションを担当する。
オリヴィエ・サイヤールは、日本文化への関心も高く、イッセイ ミヤケ、ヨウジヤマモト、コム デ ギャルソンといった日本ブランドから感銘を受け、これまで多くの展覧会を手掛けてきた。
ファッションプレスより引用