
Clarks(クラークス)
ブランド・生産国:イギリス
創業年 :1825年
価格帯 :1-3万円
有名モデルや木型:デザートブーツ、ワラビー
靴は「履く」ではなく「包む」もの。
クラークスにはパッケージング哲学があります。人にとっての靴はただ単に「履く」というものではなく、足を「包む」ものであるべきだとクラークスは創立当時から考えています。弟ジェームスが最初に作ったスリッパも、「人の足を柔らかいボアのついたシープスキンで包み込んだらどれほど快適か」という考えからはじまりました。そしてそれがとても快適であったからこそ、多くの人達に絶賛されたのです。これは、当初から現代までクラークスすべての靴に共通しているといっても過言ではありません。
例えばクラークスのデザートプーツは「足を優しく包む」ことがコンセプトになっています。そしてそれは先進のエアソールとネイチャーベルトを持つワラビーでも同様です。
人が快適に歩くためには、窮屈すぎず、ルーズすぎないフィッティング性が必要であるとクラークスは考えています。これは人が自然に「歩く」ことに対して追求した結果です。歩きやすさを忘れて靴をゴテゴテと飾りたてるのは簡単なことです。しかしそうすることによって、靴の持っている一番重要な性能を台無しにしてしまっては何にもなりません。
“ただ単に「履く」ということでなく、靴は「包む」ものであるべきだ”。これがクラークスの主張であり、およそ200年も続いてきた自信なのです。
PIONEERS & INNOVATORS / パイオニア&イノベーター
創業当初から、私たちはいつも他とは違う考え方、違うやり方を模索してきました。1825年にサイラスとジェームスのクラーク兄弟が作ったスリッパから始まり、世界で初めて本来の足の形をした靴をつくるまでとなりました。さらに革新的なインソールのクッションからスピーディーな試作品を可能にする3Dプリンティングまで、革新的なアイデアによって違いを生んできたのです。
SHOE EXPERTS / 靴のエキスパート
レオナルド・ダ・ヴィンチは、人間の足を「人間工学上の最高傑作であり、かつ芸術作品である」と評しました。私たちはそんな足を誰よりも大切に扱えるように研究を重ねてきたのです。生まれてから老人になるまで足がどのように発育・変化するかを観察して、足の生体力学を研究し、働く時、休む時、遊ぶ時に足がどう動くのか細かく調べました。また、足を健康で心地よい状態に保つために必要なことは何かもじっくりと考えました。こうして私たちが学んだことは、履く人にとって完璧な靴を作ることに役立っています。
着る服を選ばない普遍的なスタイル。
1949年に 誕生した「デザートブーツ」は、「ワラビー」と並ぶクラークスのアイコンシューズです。足を優しく包み込むスエードのアッパーと、適度な弾力性が歩きやすいクレープソール。
砂漠地域の士官が日常履き用として履いていたブーツに着想を得て完成されました。独創的でシンプル。その研ぎ澄まされた美しさは、ドレスカジュアルシューズの傑作と言われています。
カルチャーと交錯するスタンダード
最初に火が付いたのは意外にも北米。雑誌『Esquire』の編集者の目に止まったのがきっかけでした。フランスでの成功や1960年代の英国モッズムーブメントにおける流行など、やがて世界各国で定着していきます。近年ではジャマイカのレゲエシーンでの盛り上がりも印象的。
そのオリジナルなスタイルは、時にカルチャーとも結びつきながら人々の心を掴み、不朽の名作として永らえていくのです。
公式サイトより引用
カジュアルシューズの原点と言われるクラークス
クラークス(Clarks)はイギリスのカジュアルシューズメーカーです。生産スタイルやデザインなど、あらゆる側面でカジュアルシューズの先駆者的ブランドと言われています。
クラークスの代表モデル「デザートブーツ」や「ワラビー」は、カジュアルシューズの代名詞として知名度が高く、日本でも人気があります。
クラークスの原点はスリッパ
今やクラークスは世界に名の知れ渡ったカジュアルシューズブランドですが、その原点は最初の商品にあると言われています。
創業者であるサイラスとジェームスのクラークス兄弟が最初に作ったのは、スリッパでした。羊の毛がそのまま付いた革を使用したもので、当時、そのデザインは非常に斬新なものだったようです。
見た目だけでなく、履き心地が抜群に良かったということから大評判になり、本格的な生産を開始。それがクラークスを立ち上げるきっかけだったようです。
クラークス兄弟が生産したスリッパは、クラークスの原点のみならず、カジュアルシューズそのものの始まりとも言われています。
クラークスの創業からはすでに180年以上の時が経っていますが、兄弟がスリッパを作った当時から、シューズブランドとしての「時代を先取る」スタイルは確立されていたのかもしれません。
クラークスは、あらゆる面でパイオニア
スリッパの生産は一例に過ぎませんが、クラークスは常に斬新なデザインを生み出そうとしてきました。しかしクラークスがカジュアルシューズの「パイオニア」と呼ばれる理由は、デザインに限った話ではありません。
クラークスは、世界中に数多く存在する靴ブランドに先行して、アッパー(靴の甲の革)とソールを縫い上げるミシンの開発に成功しました。
また、それまで手作業で行っていた製靴工程に機械を導入するなど、現在では「当たり前」のことを、時代に先駆けて行っていたのです。
このように、常に時代を先取っていたクラークスですが、昔から変わらないものも持っています。それは、快適な履き心地の靴作りです。
もちろん、「履き心地の良さ」を何よりも優先した靴ブランドは数多く存在します。そういったブランドのうち、現在も第一線で活躍しているメーカーは、時代の流れを敏感に感じ取り、履きやすくもデザイン性に富んだモデルを出しています。
ところがクラークスは少し違います。
19世紀、当時の女性の靴は、細く美しさを強調したものが一般的でした。しかし、それは、非常に窮屈で、とても快適とは言いがたいものです。
そのような風潮のなかで、クラークスは靴のデザインではなく、快適に履ける靴作りを追求し続けました。
その結果、「履き心地の良さ」を優先した靴は多くの人々に受け入れられ、クラークスの人気はますます上がっていきました。
クラークスは時代を先へ先へと進むシューズメーカーではありますが、ただがむしゃらなわけではなく、確固たる信念も持って靴作りを行っているブランドなのです。
クラークスの歴史
1825年、サイラス&ジェームス・クラークの兄弟が、イングランド南西部のストリートで、シューズメーカー「クラークス」を創業。
1856年、アッパーとソールを縫合するミシンを開発。
1937年、イギリスに第1号店をオープン。
1983年、クラークスジャパンが設立される。
1989年、同ブランドの「ネイチャー」がイギリスシューズコンテストで、足の健康に最も優れた靴として金賞を受賞。
1995年、同ブランドの人気モデル「デザートブーツ」の累計販売数が1000万足を超える。
革靴ブランド辞典より引用
ブランドのはじまり
1825年、イギリスにて創業。
クラークスについて
クラークス(Clarks)は、イギリスのカジュアルシューズのブランド。
1825年、CyrusとJamesのクラーク兄弟によってイギリス(イングランド)南西部にあるストリートという街で設立された。現在もクラークスはストリートに本社を置いている。
創業当初は毛付きシープスキンのスリッパを生産。その後、履きやすさと快適さを追求し続けカジュアルシューズやコンフォートシューズの原点と言われる靴づくりに取り組んでいった。これが50年代~60年代に登場し、現在ではブランドのアイコンとも呼ばれるシューズ「Wallabee(ワラビー)」、「Desert Boot(デザートブーツ)」の展開へと繋がっていった。
長いの歴史の中で、欧州、北米、アジアと進出していき、カジュアルシューズの世界的ブランドにまで成長。現在は生産拠点をインド、ブランジルなど世界中に持っている。
2021年4月、クラークス オリジナルズ(Clarks Originals)のシューズライン「8th St」が誕生。デザインを手掛けるのは、キス(KITH)の創業者ロニー・ファイグ(Ronnie Fieg)。
ファッションプレスより引用