
Church’s(チャーチ)
ブランド・生産国:イギリス
創業年 :1829年
価格帯 :7~10万円
有名モデルや木型:シャノン、shannon、コンサル、バーウッド、ケツビー、モンクトン、グラフトン、スタッズ
チャーチは数世紀にもわたる歴史を通じて、「伝統と革新」をたたえるブランド精神を忠実に守り続けています。ものづくりの伝統を大切に守り、あくなき探究心で革新に挑みながら、確かな歩みで歴史を刻んできました。ブランドヘリテージは、「建築物」のように土台を積み重ね築きあげられるもの。ブランドの基本理念に忠実であり続けることで、伝統を確実に継承しながら、時代を読み解く鋭い感性と、将来を見据える力を得ることができるのです。
公式サイトより引用
伝統を守り続けるチャーチ
イギリスのノーザンプトンには有名な靴ブランドが数多く存在しています。その中でも長い歴史を持ち、今なお世界中で不動の人気を誇っているブランドの筆頭がチャーチ(Church’s)です。
今も昔も変わらないチャーチの手作り
イギリスのシューズブランドの多くではグッドイヤーウェルト製法が採用されています。この製法は複雑な工程を要し、非常に手間隙の掛かる製法として知られており、チャーチもまた、その製法で靴作りを行っています。
現在、多くのシューズブランドは大量生産を目的とし、作業の効率化を図るために機械を導入していますが、チャーチの場合、今もノーザンプトンの工場でその全工程を職人が手作業で行っています。その工程数は250にも及び、一足完成するまでに約8週間も要します。チャーチをはじめグッドイヤーウェルト製法を採用しているブランドは、それだけ丁寧な仕事をしているということになります。
チャーチには「英国御用達」の称号がない
世界的に有名な英国靴ブランドの多くがそうであるように、チャーチも長い歴史を持っています。歴史ある英国紳士靴店であれば、その歴史の中で「英国王室御用達」の称号を受け取ることも多いです。例えば「ジョンロブ(JOHN LOBB)」や「トリッカーズ(Tricker’s)」など、紳士靴業界の老舗がこの称号を得ています。
しかし、チャーチにはこの称号がありません。そうであるにもかかわらず、チャーチが世界的な知名度と人気を誇っているのは、英国靴としての風格を持っているからです。ちなみに、輸出貢献に対してエリザベス2世から女王賞を授かったという経歴はあります。
チャーチの変化は「進化」か?「退化」か?
1993年、チャーチはプラダグループの傘下に入りました。英国紳士靴店としての伝統的なブランドイメージから、よりファッションコンシャスでスタイリッシュなモード色の強いイメージへ移行していったのです。
チャーチの進路変更には賛否両論が挙がりました。モードを好む人々からは受け入れられたようですが、古くからチャーチを愛していたファンにとっては、あまり良い報告ではなかったようです。
こうした理由から、買収される前のモデルを「オールド・チャーチ」と呼び、現在のモデルと区別して取引きすることもあります。
チャーチの歴史
1873年、トーマス・チャーチ氏がその息子や妻、兄弟と、イギリスのノーサンプトンでシューズブランド「チャーチ」を創業。ブランドを立ち上げた当初は、主に軍用の靴を生産していた。その後、数年で英国のトップ靴ブランドとなる。
1887年、ヨーロッパ各国に次々と進出。
1900年代、北米に進出。第一次大戦を機に、南米やアフリカにも進出。
1921年、ロンドンでショップをオープン。
1984年、女王賞を受賞。
1999年、プラダグループに買収される。
革靴ブランド辞典より引用
ブランドのはじまり
1873年、イギリスでシューズブランド「チャーチ」を設立。
チャーチについて
チャーチはイギリスの高級シューズブランド。メンズ、ウィメンズともに展開。
チャーチの特徴はグッドイヤーウェルト製法と呼ばれる、複式縫いの手法を採用し、最後の磨き上げまでに、250の工程(約8週間)を経て、生産される。靴の内側にはバックスキンが張られ、靴擦れを起こしにくいようになっている。もちろん使用している皮革は世界中から集めた最高級のもの。「73」と呼ばれる木型(ラスト)は創業時から受け継がれている。特徴は重く、堅く感じるが、履きなれると、足に馴染み、安定感がでる。吸排湿性で疲れにくくなる特徴を持つ。人気の商品は、ウエストバリー、チェットウィンド。
チャーチの沿革・歴史
1873年、中世より革製品と靴産業で栄えてきたイギリスのノーサンプトンにて、トマース、アルフレッド、ウィリアムの3人のチャーチ兄弟が靴のブランド「チャーチ」を設立。
設立から数年で、チャーチは小さな職人工房からハイエンドなフットウエアメーカーへと成長。ノーサンプトンだけでなく、ファッションに敏感なロンドンやその他のヨーロッパの都市でもその名は知られるようになった。
1921年、チャーチの1号店が誕生。1957年に設立した新工場は、現在においてもチャーチの本社として機能している。1965年には女王エリザベス2世が同工場を視察し、優れた輸出功績に対して、英国女王賞が授与された。この受賞により、チャーチは国際的なブランドとしての地位を築いたと言える。
1999年にプラダグループが買収。買収された後、これまでのイギリスの伝統的なイメージから、モード色の強いイメージになりさらに人気を獲得。伝統を尊重することを前提としたプラダグループからの買収の申し出に、ブランドのビジネスチャンス拡大を考えていたチャーチが応じる形でのパートナーシップだった。新たに設けた戦略ガイドラインに基づき、製造面での効率化、コレクションや新商品の企画に対するマーケティング面からのアプローチが導入されたことにより、製造規模のさらなる拡大と、伝統のラインを守りながらシーズンに応じたモダンなスタイルを提案できるようになった。
チャーチは世界中の重要な国際都市に、新ストアをオープンしている。2001年にミラノ(ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリア)、2002年にパリ(サントノーレ通り)、ローマ(コンドッティ通り)、サンモリッツ(パレスアーケード)、2003年にニューヨーク(マディソン街)をオープンした。
2013年、東京 表参道に日本初となる旗艦店をオープン。
ファッションプレスより引用