
Berluti(ベルルッティ)
ブランド・生産国:フランス
創業年 :1895年
価格帯 :23~30万円
有名モデルや木型:パティーヌ、ヴェネチアレザー、ベネチアレザー
クラフトと創造性
アレッサンドロベルルッティがハウスの最初の靴に彼の名前を付けてから120年以上になります。ベルルッティは当初から、特注のノウハウにしっかりと根ざした、技術的スキルと創造的な才能の独自の組み合わせによって際立っていました。そして、時代とともに変化したものもありますが、その職人精神は変わりません。ベルルッティの歴史の新しい章ごとに、私たちは職人技の境界に挑戦し続け、スタイルのルールを変革します。
現代のマスターピース
世界で最も評価の高いポップアーティストになる前は、アンディウォーホルは成功した商業イラストレーターであり、靴ブランドの広告で有名でした。個人的に、ウォーホルは足と靴に魅了され、彼のキャリアを通して彼に影響を与え続けた執着でした。したがって、ウォーホルが1962年にベルルッティに足を踏み入れて特注のローファーを注文したとき、それは大きな驚きではありませんでした。ウォーホルのスケッチを生き生きとさせる仕事は、若いオルガベルルッティにありました。彼女の創造物は、過激で型破りな線で、ウォーホルを興奮させました。
オルガはまた、目に見える傷のある革を選んでおり、その皮は有刺鉄線の柵をこするのが大好きな特に反抗的な牛のものだったとアーティストに話しました。靴は、これからは反抗的な動物の革だけが欲しいと宣言した芸術家の反抗的な性格を真に捉えました。今日、アンディローファーは私たちのパーマネントコレクションのアイコンであり、ハウスクラシックです。それはベルルッティとお客様の間のコラボレーション精神を要約したものです。あなたはアーティストであり、私たちはあなたのビジョンを実現するための技術を提供します。
ピクチャーインピクチャー
本当の色
伝統的なエチケットによれば、夕方の6時以降は茶色の靴を履くことは想定されていませんが、黒い靴を履くことになっています。しかし、黄色、紫、または緑はどうですか? 1980年代、オルガベルルッティは、ベルルッティの緑青を発明することで色のルールに逆らいました。
男性はもはや黒や茶色に閉じ込められていませんでした。ベルルッティは、それ以来ハウスのトレードマークであるスタイルの特徴である、幅広い色の靴を発表しました。専門家の色で手作業で製造され、エッセンシャルオイルが豊富に含まれているこの技法は、靴に独特の色を与え、生命に満ちた活気を与えます。緑青はまた、苦しめられた外観を追加し、時間とともに進化した革の印象を作り出します。
公式サイトより引用
靴好きの憧れ、ベルルッティ
ベルルッティ(Berluti)はフランスの高級靴メーカーです。
そのデザインは斬新を通り越し、芸術の領域に達しています。靴好きであるなら誰もが一度はベルルッティを履いてみたいと思ったことがあるでしょう。
ベルルッティが誇る「ヴェネチア・レザー」と「パティーヌ」
ベルルッティの魅力を語るうえで欠かせないのが、ヴェネチア・レザーとパティーヌの存在です。
まずはヴェネチア・レザーを紹介したいのですが、残念ながら詳細は不明です。
というのも、この革はベルルッティと革メーカーが共同開発したもので、その製造過程、ルートなどは極秘事項だからです。ヴェネチア・レザーを使用している靴は、世界中のどのブランドを探しても、ベルルッティでしか購入できないのです。
革の特徴として、柔らかく伸縮性に富んでいるのに型崩れしにくいこと。さらに色を付けた後の発色が非常に良く、磨いた分だけ輝きが増すということが、一般的に言われています。つまりベルルッティのヴェネチア・レザーは、履きやすくて丈夫、そして贅沢な革なのです。
続いてパティーヌの紹介です。これはベルルッティが独自に編み出した色付け技法に付けられた名称です。
まず、ヴェネチア・レザーが使用された靴を絵画のキャンバスに見立てるそうです。そして様々な色を重ね塗りしていき、黄色や緑といった、靴業界のタブー的な色も積極的に使います。それでも結果として、深みのある落ち着いた雰囲気の靴に仕上がります。
パティーヌの考案者は、ベルルッティ4代目のマダム・オルガ氏。色彩感覚が実に女性らしいと言えます。なんでも月の色の変化にヒントを得たという話です。
ヴェネチア・レザーとパティーヌを駆使して作られる靴は、その色彩表現と品質において、非常に高く評価されています。
クラブ・ベルルッティで行われる靴磨き
クラブ・ベルルッティとは、ベルルッティの顧客のために開かれる親睦会です。
最初に開催されたのは1992年、パリの5つ星ホテルでディナーを食べながら行われたそうです。親睦会の内容は、靴好きによる靴自慢、マダム・オルガ氏のお話など、靴好きなら一度は覗いてみたい催しが盛りだくさんでした。
そこでの逸話があります。宴もたけなわになった頃、参加者が自分の靴を磨き始めたそうです。しかも5つ星ホテルの高級シャンパンを使って。それ以来、クラブ・ベルルッティのような会合では、その最後にシャンパンで靴を磨くことが習わしになりました。
ベルルッティの歴史
1895年、フランスのパリで靴メーカー「ベルルッティ」の歴史が始まる。創業者はアレッサンドロ・ベルルッティ氏。当初はビスポーク専門店だった。
1950年代、世界中のエグゼクティブが顧客につき始める。
1959年、既製靴をラインナップに加える。
1968年、4代目のマダム・オルガ氏が当主とデザイナーを兼任することになり、独特のデザインを考案、ベルルッティの改革を行う。
2005年、バッグをラインナップに加える。後に財布などのレザーアイテムも発表。
現在はルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)グループの傘下に入っている。
革靴ブランド辞典より引用
ブランドのはじまり
1895年に、スーリエベルルッティが靴専門のブランド、ベルルッティを創業。
ベルルッティについて
ベルルッティ(Berluti)はフランスの高級紳士靴ブランド。靴のほか、アパレル、アクセサリーのラインも展開、バッグ、ベルト、財布、手帳など幅広く展開している。
ベネチアンレザーという革にさまざまな色を塗り重ねる技法を開発し、深みのある独特な色つやをだす。
ブランドの起源は、イタリアの指物師だったアレッサンドロ・ベルルッティが、靴作りを学んだ後に、サーカス団の靴や道具類を作りながらヨーロッパ各地を回ってパリに到着し、1895年に、紳士靴工房を開いたところに遡る。アーティスティクな雰囲気の靴が、ジャン・コクトー、エディット・ピアフ、ランソワ・トリュフォー、アンディー・ウォーホル、イブ・サンローランなどを魅了した。1959年、シューズのプレタポルテ(既製品)のラインを発表。
創業一族の4代目で、アートディレクターに就任した、オルガ・ベルルッティがブランドを改革。これまでタブーとされてきた色使いなど、女性ならではの斬新なアイデアを取り入れる。これまでの色使いの質をキープしつつ、グレー、黄色、緑などこれまでにないカラーを使用した。この彩色技術は「パティーヌ」と名付けられた。月の色の移りかわりにインスピレーションを得て考案した、深みのある色彩表現と高く評価されている。
2005年からレザーの技術を応用してバッグのラインもスタートさせる。始めのコレクションは、ビジネス用と旅行用の計6種類を用意し、カラーは黒と茶であった。バッグは、レザーを使用しつつも、非常に軽く、持ち運びに便利な点が人気となっている。
現在はルイ・ヴィトン、エミリオ・プッチ、トーマスピンクなどを傘下に置くLVMHのグループに属する。
2011年にメゾンのアーティスティック・ディレクションの職にアレッサンドロ・サルトリ(Alessandro Sartori)が就く。
2016年、アーティスティック・ディレクターであるアレッサンドロ・サルトリが退任。2016-17年秋冬メンズコレクションが彼の最後のショーとなった。同年、ベルルッティの新クリエイティブ・ディレクターにハイダー アッカーマンが就任。
2018年、ハイダー・アッカーマンがベルルッティを退任。それに伴い、クリスヴァンアッシュが新クリエイティブ・ディレクターに就任。ファーストコレクションは2019年1月のパリメンズコレクションで発表される。
2021年、クリス・ヴァン・アッシュがアーティスティック・ディレクターを退任。
ファッションプレスより引用