
Alden(オールデン)
ブランド・生産国:アメリカ
創業年 :1884年
価格帯 :7~15万円
有名モデルや木型:コードバン、ブーツ
アメリカントラッドの歴史とともに歩んだ老舗。
そのシューズがもつ唯一無二の存在感と履き心地は、靴を愛する世界中の人々の憧れです。
1884年、マサチューセッツ州ミドルボロウにて創立されたオールデンは、米国の靴文化を象徴するシューメーカーです。
選りすぐられた最上級の素材を用い、コンフォータブルなフィット感を備えたそのシューズは、アメリカントラッドを語るうえで不可欠の存在。
1970年代には、特殊な形状の医療用矯正靴がファッションシーンでも高く評価され、素晴らしい履き心地とともに名声を世界へと広げました。
履き心地に革新をもたらしたオールデンのシューズは、世界中の靴を愛する人々に、他に代え難い至高の存在として親しまれています。
公式サイトより引用
足に優しいトラディショナルシューズ、オールデン
メイド・イン・USAを守り続けている数少ないシューズメーカーが、オールデン(ALDEN)。
オールデンはアメリカや日本を始め、ヨーロッパでも人気を獲得しつつある高級靴ブランドです。ぼってりとしたデザインに、どっしりとしたソールが特徴です。
英国などの有名靴メーカーと比べると荒々しい作りとなっているオールデンですが、その評価は「アメリカ製の革靴と言えばオールデン」と言われるくらい。
ファッション好きなら一度はオールデンを履いてみたいと思ったことがあるはずです。
オールデンのモディファイド・ラスト
オールデンの魅力を語る上で一番に挙げられるのは、独特のラスト(木型)を用いることで実現される履き心地の良さです。
オールデンは、戦後、オーソペディックシューズ(足にトラブルを抱えた人のために作られる靴)を生産していました。そうした背景から、オールデン独自の木型が生まれたと言われています。オールデンは均整回復を可能にする整形法の分野を開拓したことでも有名です。
その流れを汲んでいるモディファイド・ラストは日本で人気のあるラストです。様々な足のタイプに適応し、履く人に疲労感を与えません。特にフィット感、土踏まずを程よく圧迫してくれる作りが心地良いです。
オールデンが揃えているラストに「バリー」と「トゥルーバランス」という幅広のものがありますが、モディファイド・ラストはその中間のサイズになります。
普段から履く靴は「快適なものがいい」と思うのは当然でしょう。オールデンはそれを追求しています。オールデンを履いてしまった人、オールデンを普段から履く人は、なかなか浮気ができないようです。
幻の革とオールデン
履き心地の良さだけがオールデンの魅力ではありません。
オールデンは、靴作りに用いる「革」選びにもこだわっています。
オールデンのアッパー(靴の甲)に使われる革は、クロムなめしと植物なめしを融合させたクロムエクセルが有名です。他にも、植物などから得られるタンニンでなめしたベジタブルタンニンや、綺麗な原皮を用いなければならないアリニン・カーフをアッパーに使用している靴もあります。
こうした素材はいずれも上質な牛革であることは間違いないのですが、オールデンを代表する革と言えば、コードバンでしょう。「チャッカブーツ」や「990」など、オールデンで人気とされているデザインにも使用されています。
オールデンから離れて、少しだけコードバンのお話をしたいと思います。
コードバンに用いられる革は、馬のお尻から採れたものです。
「お尻?」と思われるかもしれませんが、実は大変貴重なものなのです。簡単に説明すると、「頑丈でキメ細かい」という感じでしょうか。
クロムエクセルもそうですが、革靴の多くには牛の革が使われています。しかし馬のお尻の皮は、なんとその3倍の密度を持っています。丈夫なだけでなく、見た目も美しいのが特徴です。コードバンを用いたオールデンの靴は独特の透明感を持っています。
ところがこの革の生産量は年々減少しており、一頭の馬から採れる革のおよそ一割でしかありません。その希少性の高さから、「幻の革」、「革の宝石」などと称されています。オールデンの生み出す一足は、それだけ価値の高いものなのです。
オールデンの靴でなくても、財布やランドセルなど、日本で販売されている革製品にも「コードバン」の文字を見つけることができます。しかし、その多くが「コードバン加工」です。ほとんど手に入らないと言ってもいいくらいレアな素材を、オールデンは使用しているのです。
オールデンの歴史
1884年、シューズメーカー「オールデン」はアメリカのマサチューセッツ州ボストンの郊外に位置するミドルボロウで設立。創業者はチャールズ・H・オールデン氏。当時は主にビスポークシューズを手がけていた。
1905年頃からレディメイドの生産を開始。
1933年、オールデン氏の引退を機に同州のブロックトンに移転。
1940年代、米軍からの依頼を受け、将校のミリタリースペックシューズを生産。
1952年にハンディキャッパー向け矯正靴の生産に着手し、オールデン独自のラストやデザインを確立。
1970年、ミドルボロウに近代的な設備の工場を建設。現在も創業の地で本社と工場が営まれている。
革靴ブランド辞典より引用
ブランドのはじまり
1884年、アメリカ、マサチューセッツ州にて創業。
オールデンについて
オールデン(ALDEN)は、1884年、アメリカ、マサチューセッツ州にてチャールズ・H・オールデンにより設立されたシューズブランド。初期はカスタムメイドブーツや受注生産による紳士用の靴を提供していた。
数度の工場拡大と移転の後、1970年、現在の工場があるミドルボロウに移転。オールデンからTARLOW家にブランドは引き継がれ、その後、4代に渡りブランドを守り続けている。
主にグッドイヤーウェルト製法作られ、1足の生産日数には3週間をかけるという。
シェルコードバン、ベジタン、アニリン仕上げのカーフ(子牛の革)など、世界中から集めた最高品質の素材をアッパー・レザーに使用、足のタイプにも適応力のあるラスト(木型)が人気を集めている。
オールデンと言えば、シェルコードバンとモディファイドラストが有名。モディファイドラストは土踏まずを感触よく圧迫してくれる独特の木型で、他ブランドには真似できないと言われる。靴の甲部に使用されるシェルコードバンは最高品質の素材。
最高品質の素材でウェルトされた紳士用トラディショナルシューズの製造に加え、オールデンの靴は問題のある足でも適宜にフィットし、均整回復を可能にする整形法のデザインの分野を開拓。整形法による製品の調査・開発は、トラディショナルシューズを快適で履き心地の良いものにすることに貢献した。
ファッションプレスより引用