
A.Testoni(ア・テストーニ)
ブランド・生産国:イタリア
創業年 :1929年
価格帯 :5~7万円
有名モデルや木型:ローファー、ボロネーゼ、11492
ボローニャの伝統を受け継ぐ、ア・テストーニ
ア・テストーニ(a.testoni)はイタリアのビスポークシューズメーカーで、伝統のボロネーゼ製法を継承し、手作りにこだわり続けるイタリアの名門ブランドです。
複雑な技術を必要とするボロネーゼ製法は、177もの工程を経る、とても丁寧な製法ですが、今も変わらず職人達の手で作られています。
ア・テストーニの代表作には、繊細なステッチや鋭いフォームが魅力の「11492」が挙げられます。
メンズだけでなく、レディースシューズ、財布やバッグなどのレザーアイテムもラインナップに加えられています。
ア・テストーニの靴は、伝統のボロネーゼ製法で作られる
ア・テストーニの靴作りには、ボロネーゼ製法が採用されています。
ボロネーゼ製法とは、イタリアのマルケ地方に伝わる「マッケイ製法」を、ア・テストーニが独自に発展・完成させた製法です。そのためア・テストーニはボロネーゼ製法の代名詞とも言えます。
ボロネーゼ製法は、裏革を袋状に縫い合わせ、半中底を使用しているため、柔軟性に優れた履き心地が良い靴に仕上がります。これはア・テストーニの魅力のひとつと言えるでしょう。
また、デザインに自由が利く点もボロネーゼ製法の特徴です。ア・テストーニはこの製法の利点を生かし、独特なデザインを生み出しています。このデザイン性の高さもア・テストーニの魅力です。
創業者、アメディオ・テストーニの夢
「代々靴職人」という家に誕生したのが、ア・テストーニの創業者、アメディオ・テストーニです。
ア・テストーニが誕生したイタリアのボローニャは靴作りにおいて高い技術を持っていた地で、その昔(1300年代頃)、イタリアの貴族達はこぞってボローニャの靴を買い求めていたようです。
そんな名高いボローニャの靴職人の一人が、アメディオ・テストーニの父親でした。アメディオは父から「靴職人の何たるか」を教わったそうです。
世界一の紳士靴を作り、世界中の高級ブティックに自分の靴を並べること。
それがアメディオの夢でした。
現在のア・テストーニが徹底した品質管理を行っていること、そして今日まで熟練した職人を絶えず抱えてきたことも、創業者であるアメディオの靴作りに対する情熱が受け継がれてきたからなのでしょう。
ちなみにア・テストーニは、同じイタリアの有名靴ブランド、ステファノ・ブランキーニ(Stefano Branchini)、エンツォ・ボナフェ( Enzo Bonafe)の創業者が修行を積んだ場としても有名です。
ア・テストーニの歴史
1929年、イタリアのボローニャで、シューズメーカー「ア・テストーニ」が誕生。創業者はアメディオ・テストーニ氏。ア・テストーニ(a.testoni)の「a」はアメディオのイニシャルに由来。
第二次世界大戦の終戦から数年後、ア・テストーニの代名詞であるボロネーゼ製法が完成。
1960年代、イタリアに留まらず、ヨーロッパ各国、アメリカ、アジア圏へと展開しはじめる。
1978年、第一号店オープン。
以降、次々とブティックをオープン。日本にもショップがある。
革靴ブランド辞典より引用
ブランドのはじまり
1929年、アメデオ・テストーニがア・テストーニを創業。
ア・テストーニについて
1929年、アメデオ・テストーニは、イタリアのボローニャにア・テストーニを創業。紳士靴のビスポークブランド。ア・テストーニの「ア」は創業者、アメデオのイニシャルから由来する。
ボロネーゼ製法という独特な技術により作られる。ボロネーゼ製法とはマッケイ製法を発展させた製法で、ライニング(内張り)とインソール(靴の中敷き)を一体のように縫い合わせる。半中底を使用しており、柔軟性に富み、足当りが柔らかく、履き心地が良いことが特徴。(バリーもこの手法を採用した靴がある)
一般的に、履き心地の面では、グッドイヤーウェルト製法に劣るが、ボロネーゼ製法の方が、高いデザイン性を追求できると言われている。デザインを独特なものにするクロコダイルなどのエキゾチックレザーを多く使用している点も特徴。
その他、レザーの切り替え部分を薄く削いで巻き込む技法、フィレットーネなど独特の技法を持つ。ア・テストーニはこのボロネーゼ製法を伝統的に守り続けている。ブランドとしては、60年代に成長し、アメリカなど、海外展開を進める。
現在はレディース用の靴、バッグ、小物も展開している。靴では、パンプスやブーツなどが人気。その他、バッグ、財布などレザー製品を取り扱っている。
日本では、銀座に旗艦店を構え、その他高島屋(日本橋・大阪)、三越(日本橋本店)、大丸(神戸)などにショップがある。
ファッションプレスより引用